「やあジュウド君久しぶり、突然だけどおれについて来て貰おうか」
「・・・は?」

突如として行われた「コピー狩り」
無差別に、無感情に、模倣能力者が連れ去られていく

「ムーンホールに手を出さねえと約束するなら付いていってやる」
「ななかとミナノまで連れて行くつもり?返答次第では雑巾にするわよ」

目的は全くもって推測不能

「のうアルナスル、ワシは手紙の配達があるのじゃが」
「大丈夫デスヨ、きっと楽しくなりますカラ!」



時を同じくして、暴かれていく世界の暗部

「『市民、貴方は幸福ですか』って感じ?そういうの得意だよ、ボク」
「でこヲ連れて行ってクダサイ、ますたー」

機械に支配された都市が

「生贄を求める不完全な存在が神だなんて・・・失礼、笑っちゃいますね」
「神と一つになれば全てが救われるのです、さあ!」

月を縛り続ける穿孔が

「空を飛べなくても、きみを倒すことは出来るんだからねー!」
「こんな『狩り』面白くないよ・・・!」

神秘を閉ざした始まりの森が

「敵の目的は不明だが…あのクソヤロウに近づけるかもしれない」
「あ?何言ってんだグレイ、要するに弾ぶち込めば良いんだろ?」

愉快な愉快なお祭り騒ぎ!

「いいぜ、乗ってきな!ちったぁ痛いの我慢しろよ!」
「トルネードあるから、別に大丈夫だよ」



そして彼らは『外なる意思』の存在を掴み始める

「かわい子ちゃん連れて行くたぁ許せんな!」
「僕の星の話デもするかい?」

「更新」される度に変化していく世界
隣人が、町が、空間が

「いつもの、色 じゃない・・・・・・かも?」
「なんであの子私が見えてたのかしら」

誰もそれに気づかない、気づけない

「いいんですよォ、そのままこちらを見ててくださいねェ〜」
「嫌ですねぇロットーさん、杯を交える約束お忘れですか?」

決定的に違う何かが

「鈍器だけが僕を理解してくれるんだ!」
「どういった心境の変化なんや、コパ君」

こうして誰かに突きつけられる

「助かりました、こんな美味しい料理まで頂いちゃって」
「そりゃ当たり前だがな、てめぇは何で行き倒れてたんだ?」

傷を作るか 癒すのか

「うちのカッターはきみたちが使っていいものじゃない!」
「ごめんなさい、私が力を使いこなせれば・・・・」

誰も知らない 分からない

「メイドを舐めないでくださいませ、ご主人様?」



ああそして今日もまた、

「『おっぷい』」

世界が「更新」される


「皆でバームクーヘンを食べましょう、ジュウド」
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